悪性リンパ腫の治療方法

化学療法

 

悪性リンパ腫と診断された場合には、どのような治療方法がとられるのでしょうか?基本的には、予後因子などを元にして、患者と主治医で相談して進めて行きます。

 

悪性リンパ腫の主な治療方法として、下記のものがあげられます。
まず、良く耳にしているガンの治療法だと思いますが、化学療法です。
これは、みなさんもご存知の、抗がん剤を使っての治療です。
抗がん剤は、DNAに作用して、細胞分裂をさせないようにし、細胞を殺します。
ガン細胞とは、DNAの異常であり、アポトーシスと呼ばれる、細胞の自殺を行わず、永遠に分裂を繰り返しているガン細胞です。
これを、殺すために抗がん剤を使っての化学療法です。
残念なことに、この治療法は、正常な細胞にも影響を与えてしまうため、副作用が伴います。
細胞分裂が活発な細胞を攻撃しますから、頭皮の毛根細胞なども攻撃対象になってしまいます。
攻撃された毛細細胞はダメージを受け、抗がん剤の副作用で髪の毛が抜けてしまうのです。
造血に関する病気ですから、白血病と同じく、抗がん剤がとても効果的だと言われています。

 

悪性リンパ腫に使う、抗がん剤治療の中では、20年以上前から「CHOP療法」と言う治療が標準化しています。
CHOP療法とは、4種類の薬、それぞれの頭文字を取って付けられた名前です。
通常は、1クール3週間と言うスタンスで、6クールから8クール、実施します。
20年以上、この療法が標準化されている言うことは、現代まであまり進化が見られないということにもなりますよね。